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療育支援|大人の自閉症や強度行動障害のこだわりやパターン崩しのために取り組んでること。社会につながっていくことを目指して。

 

  皆さんこんにちは。

東京空色へようこそ。

ご訪問ありがとうございます。

今回は、やくいっけん(←HN。約一間(やくいっけん)、背丈がそれくらい)が、自閉症や強度行動障がいの方々の支援で注力している取り組みについてご紹介いたします。

 

こだわり、パターン行動

先日も、重度知的障がいのお子さんがいらっしゃる親御さんとお話しする機会があったのですが、自閉症とか強度行動障がいとかになると、こだわり行動とかパターン行動がスゴイと、、親として養育しながらも困ってしまう、とのことで、、確かに、親は親で仕事とか家事とか色々ありますから、常にかまってあげられる訳じゃなく、、そうした時に、例えば、Ipadやスマホで動画を見せてしまったりするとそれがこだわりになってしまい、見過ぎてしまうので取りあげようとすると泣きわめいてしまう、、それがまた一つのパターンとして定着してしまう、、子どもであればまだしも大人になったら対応できなくなる、、、といったお話で。。

自閉症とか強度行動障がいの特性として第一想起されるのが、この「こだわり」「パターン行動」だと思います。部屋にある物の配列とか位置へのこだわりとか服へのこだわり、食へのこだわり、人へのこだわり、、。パターン行動とかでも、例えばその順番通りにやらないと動けない、儀式化された行動や手順を踏まないと部屋から出てこれない、などなど。

で、こだわりが満たされない、儀式行動ができない、思い通りにならないと、パニック的な行動にエスカレート。こだわり→満たされない→パニックというように単純化してしまうのは少々雑かもしれないけど、このエスカレーションパターンもまた多くの場面で目にするものだと思います。  ましてや大人になるとそれは破壊や他害になっていってしまう。。

こうした「こだわり」や「パターン行動」は、一見、その方の個性のようなものとして見えますし、こだわりを本人の意思や情緒と結びつけて容認する方向で対応することが多いと思いますが、福祉現場では、いや、もっと言うと、コロロメソッドにおいては、それを「個性」と捉えるのは危険とされます。

むしろ、自閉症支援や強度行動障がい支援においては、この「こだわり」や「パターン行動」をいかに出にくくするか、表現としては「崩す」という形で介入または環境調整し、できる限り出ないようにしていくことの方が重要で。さらに、それをある意味、訓練とか練習として日々積み重ねることが、その方が社会につながっていけるかどうかを左右すると考える訳です。確かに、こだわりが強すぎると社会生活に支障をきたすのは当然で、、、

当社で実践しているコロロメソッドでも、随所にそうした出にくくするための「こだわり崩し」や「パターン行動崩し」を取り入れていますので、今回はそうした事例の中で、代表的なものをご紹介できればと思います。

 

こだわり崩し・パターン行動崩しの例① 集団活動、集団歩行を土台にする=マイペースからユアペースへ

こだわりやパターン行動は、簡単にいうと、自分のペースにハマってしまってるってことなので、それを崩しましょうと。そのために集団を土台にすえるってことです。常に集団行動、いつも集団歩行する。そうすると、マイペースが出にくくなる、マイペースにハマらないようになる。

▲当社で実践してる集団歩行の様子。言葉通り、集団で歩行する、なんなら、歩行中も二人一組でお互いに手を繋ぐ。この手を繋ぐという行為も、他者の刺激を受け続けることになるので、それが当たり前の状態に、結果的にマイペースにハマらないようになっていきます。

 

こだわり崩し・パターン行動崩しの例② その日の日中活動の始まりから集団の中に入っていく、自分の時間や空間を作らないようにする

こだわりやパターン行動が出ないように、そもそも、日中活動の最初の最初から自分の時間や空間を作らないように工夫してます。通所の最初から既に集団が形成されていて、その中に入っていくのが当たり前の状態を作る。

多くの事業所では、みんなが集まったらこうしましょう、開始時間になったらああしましょう、ということで、それまで早くきた利用者様は待ってる、みたいな時間が発生すると思いますが、こういう利用者様にとって良くわからない待ち時間を作らない、ということです。何もすることがない=自分のペースに入っていってしまう、ってことなので。

▲日中活動の一番最初の様子。ほとんどが職員さんです。職員で集団を形成しておき、そこに通所されてこられる利用者様が入っていくイメージ。利用者様にとっての目で見て分かりやすい環境支援であり、自分の時間や空間を作らないようにする工夫です。

 

こだわり崩し・パターン行動崩しの例③ 毎日変える。例えば、ペアになる利用者様だったり、歩行ルートだったり

こだわりやパターン行動は、同じ行動の繰り返しによって強化されてしまうので、毎日、毎回、変えることでこだわりやパターン化を防ごうとしてます。当社では、例えば、ペアになる利用者様を毎回変えたり、歩行ルートを毎回変えたりすることを行なってます。

▲外出歩行の様子。歩くルートは毎回、毎日変わります。リーダー役の人が都度状況判断し、昨日とは違うルートを選択、集団を率いていきます。

 

こだわり崩し・パターン行動崩しの例④ 手繋ぎ歩行の多用。腕を伸ばすことで屈曲防止、反射抑制

こだわりやパターン行動崩しと直接的には関わらないけれど、影響はある、ということで、手繋ぎ歩行を多用。手繋ぎ歩行によって、腕が伸びる状態になるので、手足の屈曲防止、反射抑制につながる、さらに、集団に引っ張られる形になるので、マイペースにハマっていくことも防ぐことができます。

▲ダイナミックリズムのみんなで手をつないでムカデ歩きの様子。腕が伸びる状態になるので、手足の屈曲防止、反射抑制につながる訳です。

 

ということで、

支援現場で行ってる、こだわりやパターン行動を出にくくするための「こだわり崩し」や「パターン行動崩し」の代表例でした。

自閉症支援や強度行動障がい支援においては、支援者の見方や考え方が致命的に重要だと思っていて。利用者様の「こだわり」や「パターン行動」を、個性のようなものとして見たり、本人の意思や情緒と結びつけて対応すると、結果的に、こだわりやパターン化を強化する方向にいってしまうことが多いんじゃないかなと。

過去の私たちの支援においても、個別支援の掛け声のもとで、利用者様の特性に合わせて、配慮して、みたいな考え方でしたが、結果的にこだわりやパターン化を強化してしまうことが正直多かったと思います。。。そうすると、個別対応が当たり前になり、集団生活ができなくなっていく、、、支援がどんどん属人化していく=特定の支援者でしか支援できない、、、などなどあんまり良い方向には向かわなくて。。。で、それってつまり、社会からどんどん遠ざかってしまうってことと同義であって、、、それは止めようよと。

私たちの支援というお仕事、その本質は、利用者様を社会につなげていくことです。その繋げ方には色々あると思いますが、少なくとも、「こだわり」や「パターン行動」をいかに出にくくするか、むしろ「崩す」という表現で介入または環境調整し、できる限り出ないようにしていくことが結果的に、社会につながっていくことになるんじゃないかと。それを目指してコレからも支援をしていこうと考えてます。

 

次回は、こうした取り組みを通じて、利用者様に起こった変化の様子をお届けできればと思います。

是非ご期待くださいませ。  

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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