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氷山モデルを活用した支援ケースの報告会!利用者様に変化が生まれた事例をみんなで共有し学びを深めました

 

    皆さんこんにちは。

東京空色へようこそ。

ご訪問ありがとうございます。

今回は、やくいっけん(←HN。約一間(やくいっけん)、背丈がそれくらい)が、東京空色Gで取組んでいる、氷山モデルを活用した環境支援実践をご紹介いたします。

 

ケース事例報告会

誰だって、最初はやらされ感満載からスタートするものさ。最初はそうだったとしても、繰り返しやってるうちに「あ、コレって、この間のやつ使えそう!」とか、「アレ?コレって、この間やったやつでイケるかも?」みたいな瞬間に出会えるはず。。。そのためには、たくさんの事例に触れること。多くの支援実践ケースを自分の支援の引き出しに入れておくのが重要で。そうすれば、いつか出会える。その閃く瞬間や、「やってみよう」みたいな芽生えが社員一人ひとりに訪れることを信じて。。。きっとそこに明日はやってくる。。って、個人的ポエトリーはさておき、、

先日、7月の全体会で

「氷山モデルを活用したケース事例発表会」を実施しまして、、実は、今回で3回目。少しずつ支援現場の文化として根付いてきた感じが出てきました。出てきたような気がする。出てきた雰囲気を感じたい。。。

前回の記事で、

氷山モデルを活用したケース検証フォーマットについてご紹介いたしました。

このフォーマットをもとに、当社では半年に1回、全体会の場を活用して、研修形式で「ケース事例報告会」を実施。

利用者様お一人おひとりの特性に合わせた環境支援を通じて、利用者様にとって混乱が少なく生活しやすい環境をつくる。この取り組みは、東京空色における支援の土台として、激しく重要事項だと考えております。

今回は、そんなケース事例報告会の様子を、実際に利用者様に起こった変化とあわせてメガホン最大音量でお届けいたします。

 

ご紹介するのは、知的障がい(強度行動障害)30代男性のAさん。

とにもかくにもこだわりが非常に強く、儀式行動が頻発。物の並び順や向きについてこだわりのほか、例えばご自宅だとトイレに1時間以上こもってしまうこともあり、自分のこだわりや手順が満たされないと奇声や時には他害にエスカレートしてしまう方。。。なので基本社員対応でないと難しい現状がありました。

言語でのコミュニケーションは単語レベルは可能。ある程度の生活言語は可能。ひらがな・カタカナはある程度理解可能。

そんなAさんへの支援について、以下、ケース事例報告書の内容に沿ってお届けしてまいります。

まず、課題設定から。

今回、支援側で設定させていただいた課題行動は

「儀式行動の冗長化、また儀式行動の中断やリズムが崩れてしまうことによる不穏化(他害エスカレートも)」

それに対して、特性チェックは以下の通り。

・ 物の配置など細部を気にする
・ 少しの違いで不安を感じる
・ 臨機応変に対応できない
・ 自分のやり方から抜け出せない
・ 段取りを組むのが難しい
・ 聴覚の過敏
・ 曖昧な表現の理解が難しい
・ 相手への関心が薄い
・ 周囲の様子から期待されていることを理解できない

さらに、環境チェックは以下の通り。

・ 廊下や浴室等に本人の拘り要因となるものがある
・ 温度、室温は適温である
・ 他利用者の生活音や不穏時の声が聞こえる
・ フロア内に物品が多い
・ フロア、居室対応者が多いためPトイレ使用→尿・便臭配慮必要

これら、特性チェック、環境チェックをふまえた支援の方向性は以下の通り。

・ コミュニケーションの可視化(わかりやすく予定や変更を伝える)
・ 特性に沿った形での声掛け、促し
・ 行動のタイムスケジュールの作成
・本人の刺激になりそうなものを減らす

さらに、強み(ストレングス)として活かせそうな場面は以下の通り。

・ 細部への視野の広さ
・整理整頓の作業ができる可能性
・ 独自の比喩表現や言語感覚の感性→創作や音楽へ活かすことができる
・ 歌や散歩が好き
・ 意思表示ができる
・ 言語コミュニケーションが可能

ということで、

これらすべてをふまえた、環境支援の具体策は以下の通り。

  1. 居室から浴室までにパーテーションを設置し、その間は物を極力減らし、こだわり行動につながらないようにする
  2. 一日のタイムスケジュールに沿った行動カードを居室内に設置
  3. 入浴や食事等の行動の度に行動カードを本人に取ってもらう
  4. こだわり行動に対しての前向きな声掛け(肯定的に)

と、

このように、氷山モデルをもとに、各種チェックシートを使いながらご本人のアセスメントと必要な支援を組み立てていった訳です。

今回、梅風園のみなさんは、実際に、

例えば①でいうと、入浴誘導をする際に、これまでは居室から出るといろんなものが目に入ってしまい儀式行動が始まってしまい動けなくなっていたのが、パーテーションを設置して視界を遮り余計なものが目に入らないようにすることでこだわり崩しの環境づくり、それにより、スムースに入浴に入っていただけるようになったり。

例えば②や③でいうと、このような↓行動カードを作成し、行動のたびにご本人に取ってもらう環境をつくったり。

さらに、④でいうと、実はこれが一番重要だと思いますが、こだわり行動に対しての前向きな声掛けを徹底したり。つまり、こだわりが出てしまっても「もう、何やってんの!!」的な関りをしないようにして肯定的に、承認ベースで関わるようにして方向付けを行っていきました。

 

▲事例報告会で発表する梅風園の皆さん。I山さん、M田さん、O野さんで、先ほどの行動カードをプレゼン!!みなさん、素晴らしい取組みです!!

 

その結果、、、

  1. 儀式行動の減少(時間や回数など)、行動にかかる時間が短縮されました
  2. コミュニケーション向上(本人の意図がくみ取れる場面が増える)+ある程度の行動コントロールができるようになりました
  3. 支援の統一感、だれでも対応ができる支援につながりました

といったプラスの変化が出るようになったわけです。

もちろん、

課題もまだありまして。。突発的な不穏はまだありますし、日中活動への参加もこれからです。

それでも、

本人とのコミュニケーションを大切に、声掛けの内容や頻度に気を付けながら支援をし続けたこと。社員だけでなく、パート職員さんにも共有し、少しずつご本人への支援に介入していただいたこと。それらをふまえ、現在は、こだわり行動が減少し、ほぼ全員A様と関りが持てるようになってます。

ということで、これはコレで素晴らしい変化だと思います!!スゴイよ皆さん!

 

他にもケース報告があって、全部終わったあとは、グループワーク!!!

▲みなさん感化されまくりで、熱い議論が繰り広げられてます!この熱が利用者様を、未来を変えていくのだ!!!

 

利用者様お一人おひとりの特性に合わせた環境支援を通じて、利用者様にとって混乱が少なく生活しやすい環境をつくる。この取り組みは、東京空色における支援の土台として激しく重要。今後も継続的に取組んでいきたいと思います!

ということで、現場からは以上でした。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回の更新をお楽しみに!  

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