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強度行動障害に有効な支援方法|氷山モデルを活用した3つの強度行動障害支援事例

 

みなさん、こんにちは!

人事部のたまちゃんです。

今回は、強度行動障害に有効だった3つの支援エピソードを、みなさんにお届けしたいと思います!

(ちなみに、今回紹介するのはケース事例報告会で共有のあったものになります。ケース事例報告会についての詳しい説明はコチラをチェック👇)

 

では、さっそく参りましょう!!

 

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ケース1:Y様(30代・男性)

①どんなご利用者様か

障害支援区分5、知的障害のY様

生活介護への通所の際に道路に飛び出してしまうことがあり、ヘルパーにて対応不可。生活リズムを整えるために入所に至りました。

ご自宅では、叩く・引っ掻く・つねる・噛みつく・蹴るような行為が1日に1回程度、場面によって自分の意にそぐわないスケジュールの変更やこだわりを制止される場合に出ることがありました。


②課題行動、目標とする状態

儀式行動(こだわり・ルーティン)の冗長化、または儀式行動の中断やリズムが崩れてしまうことによる不穏化(他害行動)

「行動の可視化から見通しが取れる生活、コミュニケーション強化により他社との関わりを良くする。」


③特性・環境・強みまたは活かせそうな場面や状況➔支援の方向性の確認

特性➔物の配置など細部を気にする、少しの違いで不安を感じる、臨機応変に対応できない、自分のやり方から抜け出せない、段取りを組むのが難しい、聴覚の過敏、曖昧な表現の理解が難しい、相手への関心が薄い、周囲の様子から期待されていることが理解できない

環境➔廊下や浴室等に本人の拘り要因となるものがある、他利用者様の生活音や声が聞こえる、温度・室温は適温である

強み➔細部への視野の広さ、独自の比喩表現や言語感覚の感性(創作や音楽へ活かすことが出来る)、歌や散歩が好き、意思表示が出来る、言語コミュニケーションが可能、整理整頓ができる可能性あり


⇒支援の方向性
・コミュニケーションの可視化(わかりやすく予定や変更を伝える)
・特性に沿った形での声掛け、促し
・行動タイムスケジュールの作成
・本人の刺激になりそうなものを減らす</div>


④実施した支援

・居室から浴室までにパーテーションを設置し、その間は物を極力減らし、拘り行動に繋がらないようにする。

・一日のタイムスケジュールに沿った行動カード(👇)を本人に取ってもらう。



・行動の度(入浴や食事等)に行動カード👇を本人に取ってもらう。


・拘り行動に対しての前向きな声掛け


⑤実行した結果

プラスの変化
・儀式行動の減少(時間や回数など)、行動にかかる時間の短縮
・ある程度の行動コントロール
・コミュニケーション向上(本人の意思がくみ取れる場面が増える)
・支援の統一感、誰でも対応が出来る支援につながった

 

残る課題
・突発的な不穏や他害
・日中活動への参加




⑥学び・振り返り
まずは入浴時間の短縮から試みることし、以前入所されていたご利用者様の支援を参考に行動カードを作成しました。また、本人とのコミュニケーションを大切に、声掛けの内容や頻度に気を付けながら支援をし、こちらを都度パート職員にも共有。初めは社員のみの対応でしたが、現在はほぼ全員Y様との関りを持つことができるようになりました。

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ケース2:H様(30代・男性)

①どんなご利用者様か

障害支援区分5、知的障害、自閉症のH様

20代のころ、重度のうつ病診断。2年間ご自宅で寝たきりの生活。
徐々に回復し作業所への通所をスタートしたが、暴れてしまう、ご自宅でも引きずってしまう行為(相手のほっぺをつねる、自傷として頭をたたく、壁に頭をぶつけてしまう)があり、一旦環境を変えてリセットするため、東京空色への入所に至りました。

 

②課題行動・目標とする状態

不穏(自傷、他害)表出、要望のエスカレーション、大声を出す、場面転換の困難さ、日中活動参加の困難さ

「継続的・安定した活動参加、拘り行動の減少」


③特性・環境・強みまたは活かせそうな場面や状況➔支援の方向性の確認

特性➔相手から期待されていることを理解することが難しい、周囲で起こっていることへの関心が薄い、話し言葉での理解が難しい、場面や状況に合わせたコミュニケーションが難しい、先の予測が難しい、自分のやり方から抜け出すことが難しい、興味関心が狭く強い

環境➔口頭指示が多くなりがち、クールダウン時時間経過での対処が多い、見通しが立てづらく崩れやすい、他者の独語などから要求が想起されやすい、車両等の外出や帰省を想起させるものが見える、日中活動は集団行動

強み➔文字・文章を理解できる、挨拶が出来る、言語(2文字程度)でのコミュニケーションができる、状況を理解し順応できる、繰り返しの行動が拒否なくできる、目的が分かれば待つことが出来る

⇒支援の方向性
・汲み取ってもらう、察してもらうではなく具体的に伝える。
・活動に意味や目的を持つことが出来る工夫をする。
・自身で出来ることを増やしていく。
・好きな刺激、必要な刺激は保障する。(一部承認する)


④実施した支援

・スケジュール可視化
・所要時間、制限時間の明確化
・場面転換の明確化および確実な実施
・スタンプカード(90個)実施
・本人の刺激になるようなものは置かないようにする配慮
・コロロメソッドの導入➔日中活動時間の増加



⑤実行した結果

プラスの変化
・通所時間延長
・集団行動(食事含む)ができるようになった
・時間を意識しての行動、環境や状況に応じた行動がとれるようになった
・失敗を通して自身で改善しようとする姿勢が見られるようになった
・指示を待つ姿勢が出来た
・押し通して要求を叶えようとする姿勢が減少した

 

残る課題
・突発的な不穏の表出から集団行動にあった行動が出来なくなる
・環境変化への適応速度
・物への執着




⑥学び・振り返り
支援の中で、やはり物の可視化は効果があると実感しました。また、コミュニケーションの部分でも良いもの、悪いものはしっかりとお伝えする。根気強く関りを持つことも大切で、改善されたものも多かったです。そしてコロロメソッドの導入により、元々日中活動に全く参加できていなかったところから、施設移動するまでに毎日参加できるところまで可能性が広がり、療育の素晴らしさも実感しました。

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ケース3:K様(50代・女性)

①どんなご利用者様か

障害支援区分3、知的障害のK様

1年ほど前、部屋で転んで腰をぶつけ、医師より圧迫骨折の診断を受ける。GHで生活していたが自立での日常生活が困難となり、入院となる。退院後、GHでの生活は難しく行き場がない状況のため緊急で東京空色に入所に至りました。


②課題行動

・圧迫骨折の痛みに共感してしまうことで痛みの表出、大きな叫び声や不穏につながる
・注意獲得行動として、転倒したふりをすることがある


③特性・環境・強みまたは活かせそうな場面や状況➔支援の方向性の確認

特性➔相手から期待されていることを理解するのが難しい、一度にたくさんのことを理解することが難しい、なんとなく・大体などのイメージを持ちにくい、先の予測をすることが難しい、自分のやり方から抜け出すことが難しい、少しの違いで大きな不安を感じる、感覚が敏感

環境➔動くときは自分のペースでゆっくりとだけ声掛け、電動ベッド・車いす・ポータブルトイレが使用できる、バリアフリーの施設、居室内にもトイレがある、オムツ交換をしてくれる職員がいる、入浴など清潔保持をしてくれる人がいる、周囲のご利用者様からの「痛いよね」と同調することで痛みの訴えが過敏になる

強み➔・あった出来事や自身の気持ちを手紙に書いて職員に伝えることができる
   ・人とのかかわりを大切にしている(人と話したり、人のお世話をすることが好き)
   ・自身がけがや病気で経験したことを活かすことが出来る
   ・褒めてもらえると何でも頑張ろうとする意欲があり、行動を起こせる

⇒支援の方向性
・汲み取ってもらう、察してもらうではなく、具体的に伝える
・本人が発信しやすいツールを提供する
・活動に意味や目的を持つことが出来る工夫をする


④実施した支援

・痛みに共感するのではなく、前向きな声掛けを統一することで依存性から遠ざけて自立を促す
・ノートと鉛筆を常に準備しておき、気持ちを手紙にて伝えてもらい、職員が確認する
・ひとつひとつ出来ることが増えるたびに一緒に喜ぶ、頑張ったことを承認する
・本人の痛みの様子に合わせて適切な福祉用具の選定、ADLの向上に合わせた排泄方法や移動方  法の変更


⑤実行した結果

プラスの変化
・声かけを統一したことで、本人のペースで動くことができ、人によって支援の偏りが出なかった
・ノートに気持ちを吐き出すことで、注意獲得行動が減少した
・本人の努力を職員だけでなく、周囲のご利用者様も染めたり認めてくれたりしたことで、前向きな発言が増えた
・圧迫骨折の翌日から生活介護に参加し、今でも休みなく参加できている(東京空色入所後、再度圧迫骨折あり)
・排泄方法がオムツ➔トイレに、移動方法が車いす➔杖歩行へ1カ月を要さずに戻った

 

 

残る課題
・生活介護参加の送り出しの際に転倒したことが骨折のきっかけであるため、生活介護に行く際にはまだ不安があり、車いすを使用しての移動
・注意獲得行動は減少したが、情動面に左右されるため継続して声掛けの統一が必要




⑥学び・振り返り
・ご利用者様の気持ちに寄り添うには、気持ちに共感することがベストのように感じるが、寄り添い方も人によっては本人の不安を強めてしまったり、依存に繋がってしまったりすることが、今回のケースでわかった。
・ひとりが声かけの統一を忘れて、たった一度だけでも痛みに共感したことで、前向きだった気持ちが一気に痛みの訴えを大声で叫ぶ様子があった。統一支援の大切さを今回のケースで学んだ。

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今回は3つのエピソードを厳選してお届けいたしました。

ケース事例報告会でこれらのエピソードを共有し、多くの気づきが生まれ、支援の幅がまた一つ広がりました!

これからも、氷山モデルシートを活用し、ご利用者様が安心してその人らしく暮らしていけるよう、丁寧な支援を積み重ねていきたいと思います。



👇ぜひ、こちらの動画もご視聴ください!!👀

https://youtu.be/JO0QSHqH4rw?si=qfSPRY9GawBVUBmD




それでは、今回もご覧いただきありがとうございました!

次回の更新をお楽しみに~(@^^)/~~~


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