こんにちは、708です。
今日は「記録を“川柳”にする」という私のただの思いつきと遊び心を共有します。理屈より気分。型より温度。長文を増やすより、現場の空気を17音で切り取る——そんな発想転換の話です。
ご利用者様と屋外で歩行(コロロ集団戸外歩行)していると、ある一人のご利用者様が「鳥」を見つけて、列から離脱してしまった実録を、5-7-5の川柳に。記録より“記憶”に残る17音で、現場の温度を共有する発想転換。
目次
実録:その時、現場で起きたこと(ABC→川柳)※ここは事実そのまま
A(きっかけ)
戸外(列を組んで外で)歩行中、公園の池で鳥を発見!視線が固定し静止。急に足が前へ。
B(行動)
隊列から離脱し、鳥の方向へいちもくさんに走って追いかけてしまう。
C(その場の対応/事実)
男性職員が走って追従し、手を取って列に戻す。
〈実録を17音に〉実録川柳
- 鳥ちかい 列から心が 先に行く
- 走り出す 追って手を引き 列へ戻る
ここからは“思いつき”だけ語らせて
あの日、私の頭の中で何かがカチッとなりました。
「この出来事、ぜんぶ文章で説明したくない」って。なぜかというと——長文の記録は、時間が経つと“ただの保存”になるから。
もちろん保存は必要。でも、現場の血が通った“記憶”は、短い言葉に宿ることがある。俳句でも標語でもいい。私は川柳を選んだ。17音で、出来事の“芯”を掴みにいく遊びです。
「記録」の手は、どうしても肩に力が入る
- 説明しなきゃ
- 抜けをなくさなきゃ
- 丁寧に伝えなきゃ
ぜんぶ正しい。でも温度が消える。
その瞬間の呼吸、空気の温度、笑っているのか泣いているのか——“匂い”まで残したい。だから削る。削って、削って、17音。
残るのは“映像”。「鳥」→「走る」→「戻る」の3コマ。
それでいい。それがいい!
5-7-5に入れると、言い訳が消える
不思議と短くしようとすると“言い訳”が入らない。
「実は前段が…」といった私のノイズが自然と落ち、現場の芯と小さな工夫だけが残る。
ほんの17音でも、チームの合言葉になる。——合言葉がある現場は強い。これは経験的な事実です。
これはただの“遊び”です。でも、
でも現場が回る遊びです。川柳が壁に1句あるだけで、視線がそこに集まる。
「今日の一言、これだね」。行動が“言葉”に吸い寄せられる瞬間が、たしかにある。
それを見たい。私はその瞬間のために、17音を書いているのだと思います。
17音で残した“鳥の日”(私の頭の中バージョン)
- 鳥は近い でも近いのは 心だけ
- 走る前 影を踏むように 息を合わせ
- つかむより 触る先あれば 力抜く
- 戻る背に 風の温度が ひと目盛り
説明はいらない。感じたものだけ置く。
読む人の脳内で、勝手に“映像が再生される”ように置く。
それが、記録より記憶に残るということだと思う。
だれのため?——私のため、そして“未来の私たち”のため
川柳は、自分のための“しおり”です。長文の記録は“本”として残す。川柳は“本のしおり”。
未来の私が迷ったとき、しおりを見れば、その日の温度にワープできる。たぶんそれで十分。
もう一度、ちゃんと“見える目”で現場に戻れるから。
もし、あなたが今日なにかを残すなら
完璧じゃなくていい。5-7-5“風”でいい。っていうか手段はなんでもイイ!
ねじ伏せた記録より、連れていく言葉をひとつ。壁の片隅に貼るだけで、空気が一段やわらぐことがある。
正解より、味方。 17音は、味方の合図です。
まとめ/一言で
現場は、言葉で軽くなる。言葉は、短いほど強い。
だから私は、書きすぎない。
「鳥ちかい 列から心が 先に行く」——今日はこの一句だけでいい。
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注意書き
※本ブログの画像はAIで生成したもので、実在の人物とは関係ありません。
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