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強度行動障害とは?もともとの障害ではなく、その人の「状態」を表します。

 

みなさん!こんにちは!

東京空色の渡邉と申します。

今回は、基礎知識として『強度行動障害とは?』についてお届けいたします。

 

『強度行動障害とは?』

まずは、強度行動障害とは?について。

強度行動障害とは、自傷、他傷、こだわり、もの壊し、睡眠の乱れ、異食、多動など本人や周囲の人のくらしに影響を及ぼす行動が、著しく高い頻度で起こるため、特別な支援が必要になっている状態を意味します。

ポイントは、

もともとの障害ではなく、その人の「状態」を表す障害だということ。

ご本人や周囲の生活に影響を及ぼす、というのは、多くの場合、破壊行動や他害行動のことで。こうした行動が、著しく高い頻度で発生している状態。

だからこそ、特別な支援が必要になってる状態のことを言います。

 

強度行動障害になる原因として考えられること

では、なぜ、そうした強度行動障害の状態になるのか?については、ご本人がかかえてる「苦手さ」に着目することが大切です。

その「苦手さ」とは、

・先の予測をすることが難しい
・見えないものの理解が難しい
・話し言葉の理解が難しい
・抽象的であいまいな表現の理解が難しい
・話し言葉で伝えることが難しい
・やりとりの量が多いと処理が難しい
・少しの違いで大きな不安を感じる
・聴覚の過敏や鈍麻がある

といったものです。

大切なのは、本人が一番困っている、という視線。

人間なので、そうした苦手さがあると、

この不安・緊張から逃れたい
この不安・緊張を伝えたい
この不安・緊張に気づいてほしい

と思うのは当然で。でも、方法がわからない!だから気持ちを行動で表すのです。

そして、その状態が解消されないと、さらに激しい行動をとるようになります。このように、徐々に行動が激しくなっていったのが『強度行動障害の状態』なのです。

ちなみに、、

これには、教育や環境がどちらかというと助長してしまうケースもあって、、

例えば、

・適切な行動を教えられていない
・周囲が誤った対応を繰り返す

といった教育や環境の影響により、周囲がその行動を止めるために本人が望むままの対応を繰り返してしまうといったことも発生します。そうすると、『激しい行動をすることで自分の気持ちが伝わる』と理解し、激しい行動が定着してしまうこともあったりするのです。

 

強度行動障害を起こさないためには、本人の不安・緊張を取り除いてあげることが大切です。

例えば、話し言葉だけではない、目に見えるツールを活用することで伝達度が増すこともあります。

次回は、どのような支援が有効なのか?を考えていきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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支援の考え方、組み立て方。アセスメント→計画→実施→評価→改善のPDCAサイクルを回していくことが大切です